法務省は21日、タンザニアの憲法司法省との間で、アフリカ諸国とは初となる協力覚書を結んだ。第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の会場で、両省の事務次官が署名を交わした。今後、対アフリカ初の法制度整備支援に向けた取り組みが進む見通し。
覚書は、法務・司法分野全般での協力をうたう内容。法務省によると、法務総合研究所国際協力部の職員らが昨年度、タンザニアを訪問。著作権など知的財産分野の法制や、調停やあっせんなど裁判によらない紛争解決手段について、人材育成のニーズが示されたという。
法制度整備支援は1994年から行っており、当初はアジアが中心だったが、今年度はウクライナと「子どもの権利保護」に関する共同研究を行うなど、対象地域を広げている。